くんくんという犬がいた日々


 

昔飼っていた犬の写真が出てきました。くんくんという名前で、Dick Brunaの絵本に出てくる犬の名前からとりました。。左は大雪の日に玄関の中に入れてあげた時の写真です。写真の頃は多分1歳のころです。多分というのは、誕生日がわからないからです。

前の年の秋に分譲タウンの入口にあったスーパーの前に、兄弟たちと一緒に箱に入れられていた犬で、仕事帰りに私が連れて帰ってきました。

家の明るいところでよく見ると、尻尾が皮膚病で毛がありませんでした。そこでもう一度スーパーの前に行ってみると、4匹いた子犬が1匹もいなくなっていました。私が家に帰るまでの間に次々と拾われていったようです。

尻尾以外はかわいくて頭の良さそうな子犬だったので、動物病院で薬をもらって育てることにしました。尻尾の毛は順調に回復してフサフサになりました。くんくんはどうやら柴犬とシェパードの雑種のようです。

とにかく頭のいい犬でした。家族や定期的に家にやってくる人には、ケンケンケンケンケンとリズミカルに吠えるのです。車で帰ってきた時にも同じです。車のエンジン音でわかるらしいです。

くんくんがいるだけで楽しい毎日でした。けれども、そんな楽しい日々は6年ほどで終わりました。くんくんはフィラリア症という病気にかかっていたのです。フィラリア症は蚊が媒介し、長い年月をかけて血液の中で原虫が増殖していく恐ろしい病気です。

ペットショップで購入した犬は、フィラリア症の予防接種を受けていますが、くんくんは捨て犬だったので、毎年の狂犬病予防接種の他は何もしていなかったのです。

もちろん動物病院で治療を受けました。でも、発病してからでは遅いのだとわかりました。死因はフィラリアの原虫の屍骸が血管に詰まったことだったのです。ペット葬はしないで裏庭に埋めてあげました。(1995年12月永眠)

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